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社員インタビュー #2
金融とテクノロジーのプロ集団!レーザー・デジタル

野村ホールディングスがデジタル・アセット領域での新たな価値をお客様に提供するために2022年9月に設立したレーザー・デジタル・ホールディングス AG(以下、レーザー・デジタル)。今回は、レーザー・デジタルのメンバーに、設立の経緯と今後の展望を伺いました。

サマリー

  • デジタル・アセットの定義:暗号資産、セキュリティ・トークン、NFTなど、デジタルデータ上に記録された価値の総称。
  • レーザー・デジタル設立の理由:分散台帳技術の可能性を活用し、野村グループの専門性を使って新しい金融ビジネスを生み出すことを目指して設立。
  • 今後の展望:機関投資家向けのベンチャー投資やアセット・マネジメントなどの展開を進め、デジタル・アセット市場での成長を図る。

Q. そもそも「デジタル・アセット」とは何ですか?
A. 暗号資産(仮想通貨)や、セキュリティ・トークン(デジタル化された金融商品)、NFT(偽造不可能な鑑定書と所有証明書が付いたデジタルデータ)など、デジタルデータ上に記録された価値の総称です。
野村グループでは、これまでにデジタル・アセット領域でのリサーチや投資、都内の超高層レジデンスや温泉旅館などの不動産に関するセキュリティ・トークンの発行案件などにたずさわってきました。

Q. レーザー・デジタルを設立した経緯を教えてください。
A. ネットワークを通じて自分たちのコンピューターでデータを共有しあう分散台帳技術は、金融ビジネスにおいて大きな変革をもたらす可能性があると考えたことがきっかけです。デジタル・アセットが新たな投資の種類として市場で注目を集めている中で、野村グループが持つ専門性やプラットフォームを活用しながら新たなビジネスを生み出し、収益化していくことを目指して設立しました。

Q. レーザー・デジタルに、勝算はあるのでしょうか?
A. レーザー・デジタルは他の金融機関に先駆けた取り組みなので、サービス内容や顧客フランチャイズなどさまざまな面で差別化ができていると考えています。一方、レーザー・デジタルは、野村ホールディングスの子会社です。金融とテクノロジーのプロ集団として、先端領域でしっかりとしたビジネスをすることで、存在感を発揮できればと思っています。

Q. 今後の展望を教えてください。
A. 私たちは、現在、ロンドン、チューリッヒ、ドバイ、東京に拠点を置き、次の3つのビジネスを機関投資家向けに展開しています。

  1. ベンチャー・キャピタル:デジタル×金融ビジネスに新しい文化と価値を作り出すスタートアップ企業に投資する
  2. アセット・マネジメント:暗号資産への投資機会を開拓し、お客様に提供する
  3. セカンダリー・トレーディング:市場への流動性供給、デジタル・アセットと伝統的金融資産の接続を通じ、市場の発展に貢献する

そして、これらをさらに発展させるために、さまざまなことに取り組んでいます。たとえば、世界初の仮想通貨投資庁が設立されたアラブ首長国連邦(UAE)で暗号資産(仮想通貨)ビジネスのライセンスを他社に先駆けて最初に取得したり、機関投資家向けにビットコインファンドとイーサリアムファンドを立ち上げたりしています。

また、レーザー・デジタルを世界の多くの機関投資家に知ってもらうための活動として、The Sandboxのメタバース開催イベントに「Nomura & Laser Digital Botanical Garden」(以下、ボタニカル・ガーデン)を出展しました。私たちは、レーザー・デジタルの存在感をさらに高めていき、デジタル・アセット領域でのビジネス創出を追求したいと考えています。

デジタル・アセットの市場規模はすでに300兆円(2024年2月末)を超えていて、さらに大きな成長が見込まれています。今後、野村グループ一体での連携を深め、レーザー・デジタルの存在を確固たるものにしていきたいと考えています。

レーザー・デジタルがThe Sandbox(ザ・サンドボックス)のメタバースに出展した「ノムラ & レーザー・デジタル・ボタニカル・ガーデン」の様子は動画をチェック!