野村ホールディングス(以下、「野村HD」)の2027年3月期第1四半期決算では、収益合計(金融費用控除後、以下「収益合計」)、税前利益、当期純利益が前四半期を上回り、ROEは15.4%となりました。
全ての部門が前四半期比で増収増益と構造改革の成果が業績に表れ、2030年経営ビジョンに向け順調に進捗しています。
この記事では、第1四半期決算のポイントを、全社業績、セグメント別概況、FAQ、Key Factsの順にご紹介します。
野村HDの2027年3月期第1四半期決算では、収益合計6,867億円、税前利益2,115億円、当期純利益1,456億円となり、前四半期比で増収増益となりました。ROEは15.4%と2020年4-6月期以来の高水準となりました。
ウェルス・マネジメント部門では資産管理ビジネスの定着により、ストック収入1、ストック資産、ストック資産純増2は過去最高を更新しました。インベストメント・マネジメント部門では、運用資産残高が過去最高に達し、買収事業も含め国内外で運用報酬が増加しました。ホールセール部門では、安定・成長・多様化に向けた取り組みが実を結び、グローバル・マーケッツが前四半期比で増収、インベストメント・バンキングは第1四半期として初めて500億円超の収益を達成しました。バンキング部門においては、貸出業務や信託・エージェント業務からの収入が堅調に推移、本年4月の預金スイープサービス開始に伴い、契約件数や預金残高が順調に拡大しています。
1. 残高から発生する収入や継続的に発生する収入(投資信託、投資一任、保険、ローン、レベルフィー等)
2. 投信分配金による純減を含まず、レベルフィー等口座内の投信純増を控除した数値
連結損益、EPS、ROE一覧
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全社業績の推移:税前利益、当期純利益3

- 拡大
- 税前利益2,115億円(同96%増)、当期純利益1,456億円(同97%増)は前四半期比でいずれも増益となりました。
3. 当社株主に帰属する当期純利益
四半期ROEの推移

- 拡大
- 2027年3月期第1四半期のROEは15.4%となり、2030年に向けた定量目標ROE10%から12%超の達成に向けて順調な滑り出しとなりました。
第1四半期は、収益合計6,867億円と前四半期比で増収増益となりました。また、税前利益2,115億円、当期純利益1,456億円となりました。各部門の戦略が奏功し、すべての部門が前四半期比で増収増益、利益創出力が一段と向上しました。
主要4部門合計の税前利益の推移
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ウェルス・マネジメント部門は、収益1,454億円、税前利益711億円となり、5四半期連続の増収増益となりました。ストック資産の純増額は5,396億円と過去最高を更新、ストック収入費用カバー率4は76%となり、税前利益率は49%と高水準となっています。
インベストメント・マネジメント部門は、運用資産残高が過去最高となる156兆円に達し、買収事業も含め国内外で運用報酬が増加するなど、収益、税前利益はともに過去最高を更新しました。
ホールセール部門では、安定・成長・多様化に向けた取り組みが実を結び、部門設立以来、収益、税前利益は過去最高を更新しました。
バンキング部門は、収益が堅調に推移しています。4月27日に預金スイープサービス5を開始し、キャンペーン効果やウェルス・マネジメント部門との連携により、預金残高、契約件数ともに順調に増加しており、今後の成長基盤の拡大につながっています。
4. 直近4四半期累計のストック収入を金融費用以外の費用で除したもの
5. 野村證券の証券総合サービス口座と野村信託銀行の普通預金口座の間で資金を自動振替できるサービス(愛称:あんしんスイープ)
今回のポイント
ウェルス・マネジメント部門は、資産管理型ビジネスを通じた収益構造の転換が進展し、増収増益トレンドを維持しました。
好調だった背景
- ストック資産の純増額は5,396億円と高水準を継続し、17四半期連続の力強い純増を達成
- 堅調なマーケット環境と着実なストック資産の積み上げにより、ストック収入は過去最高を更新
- 包括的な資産管理ビジネスがさらに進展
【ウェルス・マネジメント部門】 収益と税前利益
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今回のポイント
運用資産残高はオルタナティブ資産を含め過去最高を更新し、事業収益の拡大に寄与しました。一方で費用は前四半期に計上した一時費用が剥落し、前四半期比で減少しました。収益・税前利益ともに21年4月の部門設立以降で最高となっています。
好調だった背景
- 堅調なアセットマネジメント・ビジネス
- 運用資産残高の拡大に伴い、運用報酬は継続して過去最高を更新
【インベストメント・マネジメント部門】 収益と税前利益、資産運用残高
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今回のポイント
ホールセール部門は安定・成長・多様化に向けた取り組みのもと、部門設立以来、収益、税前利益は過去最高を更新しました。グローバル・マーケッツはエクイティが4四半期連続で過去最高収益を更新、またインベストメント・バンキングは、好調だった前四半期からは減収も、第1四半期としては過去最高6を更新しています。
好調だった背景
- グローバル・マーケッツはエクイティが収益を牽引し、過去最高収益を更新
- インベストメント・バンキングは、国内外で大型案件を含む多様な案件に複数関与
- 収益拡大に伴うオペレーティング・レバレッジの発揮により、経費率が改善
6. 比較可能な2017年3月期以降
【ホールセール部門】 ビジネスライン別収益
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今回のポイント
貸出業務や信託・エージェント業務からの収入が堅調に推移しました。預金スイープサービスの開始に伴い、契約件数や預金残高が順調に拡大しています。
好調だった背景
- 有価証券担保ローンの認知向上に加え、相場上昇に伴う担保価値の高まりを背景に、野村Webローンを中心に残高が伸長
- 投資信託ビジネスにおいて、営業戦略の強化による新規設定の取り込みや継続的な資金流入を伴っての残高の拡大
【バンキング部門】 収益と税前利益
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野村ホールディングスの2027年3月期第1四半期決算のポイントは何ですか?
第1四半期は前年同期比で増収増益となり、収益合計6,867億円、税前利益2,115億円、当期純利益1,456億円でした。すべての部門が前四半期比で増収増益を達成し、2030年の経営ビジョンに向け順調に進捗しています。
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なぜ業績が伸びたのですか ?
良好な市場環境に加え、ここ数年のプラットフォーム改革の成果が顕在化し、4セグメント全体での利益創出力が一段と向上しました。
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ウェルス・マネジメント部門が好調だった理由は?
ストック資産の拡大と顧客アクティビティの増加が、ストック収入とフロー収入の双方を押し上げたためです。また、継続的なコスト・コントロールにより、収益に対する費用の増加を抑制できました。
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インベストメント・マネジメント部門の収益が過去最高となった要因は?
運用資産残高が過去最高となる156兆円に達し、国内・海外ともに収益拡大に貢献しました。投資損益も、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連損益が大きく貢献しました。
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ホールセール部門でエクイティが過去最高となった理由は?
エクイティ・プロダクトは、各地域でのフランチャイズ拡大と顧客フローの増加を背景に、デリバティブを中心に伸長しました。エグゼキューションは、顧客アクティビティを的確に捉えたアジアが牽引しました。
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バンキング部門の増収・増益についてその理由は?
主に、ローン残高の着実な増加などを背景に銀行収益が拡大したためです。
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グループCEOは今回の決算をどう見ていますか?
2030年に向けた新たな定量目標に対し、当四半期のROEは15.4%、主要4部門の税前利益は2,130億円となり、非常に良好なスタートとなりました。こうした成果の背景には、ビジネスモデルの変革や国内外の基盤強化、グループ横断の連携強化があります。
ウェルス・マネジメント部門では、資産管理ビジネスの定着によりストック収入が過去最高を更新しました。インベストメント・マネジメント部門では、運用資産残高が過去最高の156兆円を達成。国内外で運用報酬が増加したことに加え、新規設定の新興国株式アクティブ型投信への資金流入等もあり、収益・税前利益も2021年4月の部門設立以降で最高となりました。ホールセール部門では、安定・成長・多様化に向けた取組みが実を結び、収益・税前利益が過去最高を更新しました。バンキング部門では、ローン残高や投信受託残高の拡大を背景に増収増益となり、預金スイープサービスの開始によりウェルス・マネジメントとの連携も進みました。
今後も、2030年に向けた経営ビジョン『Reaching for Sustainable Growth』の実現に向け、取り組みを進めてまいります。 -
今後の注目ポイントは?
ストック型ビジネスの拡大を背景とした、安定的な収益基盤と利益水準の引き上げです。また、絶対水準だけではなく、利益の質、資本効率の改善、コスト規律、リスク管理の一貫性も継続的にお示ししていきます。
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ROEとは何ですか?
ROEは自己資本利益率のことで、株主資本に対して企業がどれだけ効率よく利益を上げているかを表します。野村ホールディングスでは、当社株主に帰属する当期純利益を用いて算出しています。
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EPSとは何ですか?
EPSは1株当たり利益を示す指標で、1株に対してどれだけの利益を生み出したかを表します。野村ホールディングスでは、希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益で算出しています。
算式:EPS = 当社株主に帰属する当期純利益 ÷ 希薄化後期中加重平均株式数
- 決算期:2027年3月期第1四半期
- 収益合計:6,867億円
- 税前利益:2,115億円
- 当期純利益:1,456億円
- ROE:15.4%
- 業績をけん引した事業:全4部門
- 主なトピック :構造改革の成果、2030年経営ビジョンに向けた順調な進捗、ストック型ビジネスの拡大、運用資産残高の増加、安定・成長・多様化、預金スイープサービス
ニュースリリースや決算資料は、以下のリンクからご覧いただけます。
野村ホールディングス IR部
電話:03-5255-1000(大代表)
- 出典:野村ホールディングス「2027年3月期第1四半期決算説明資料(PDF)」
- URL:https://www.nomuraholdings.com/jp/investor/summary/finance/main/0111111111112/teaserItems2/0/linkList/0/link/2027_1q_prem.pdf
- 本稿は上記資料をもとに作成しています。各指標の定義(EPSの算出方法、ROEの年換算方法など)は原資料に準拠しています
- 掲載日:2026年7月29日
- 計上期間:2027年3月期通期 2026年4月1日〜2026年6月30日