野村ホールディングス 2026年3月期第2四半期決算ハイライト

2026年3月期の上半期および第2四半期の連結決算について、ポイントをお伝えします。

2026年3月期上半期決算のハイライト

中長期戦略の成果が着実に表れ、上半期のROEは11%を上回る高水準

上半期の全社の収益は、10,388億円(前年同期比11%増)、税前利益は2,969億円(同26%増)、当期純利益は1,966億円(同18%増)となりました。
高水準の収益成長を維持しつつ、コスト・コントロールを徹底した結果、EPSは64円53銭、年換算したROEは11.3%となり、中長期戦略の成果が着実に表れています。
 

主要4セグメントの税前利益合計は2,384億円、11%の増益となりました。
ウェルス・マネジメント部門とインベストメント・マネジメント部門がストック型収益を拡大し、全社業績の安定化に寄与しました。また、ホールセール部門がセルフ・ファンディングを基本とした自律的成長を継続。税前利益を大きく伸ばして、全社業績を牽引しています。バンキング部門については新設後の立ち上がりが順調で、来年度の預金スイープ導入に向けた準備も進捗しています。


こうした業績を受け、9月末を基準とする配当金は1株当たり27円としました。
 

2026年3月期第2四半期決算のハイライト

安定型ビジネスは資産導入が進捗し、残高は過去最高を更新。ホールセール部門も増収増益トレンドが一段と強まる。ROEは10.6%

第2四半期の全社の収益は、5,155億円(前四半期比2%減)、税前利益は1,366億円(同15%減)、当期純利益は921億円(同12%減)となりました。
 

前四半期に計上した保有不動産の売却益を除くと同10%の増収、当期純利益で同40%の増益と着実な成長を遂げています。当四半期のEPSは30円49銭、年換算したROEは10.6%となり、2030年の定量目標であるROE 「8〜10%+」を6四半期連続で達成しています。


また、安定収益を生み出す元となるウェルス・マネジメント部門のストック資産やインベストメント・マネジメント部門の運用資産残高が順調に増加し、成長に向けた基盤を着実に拡大しています。


海外3地域の税前利益は449億円、同63%の増益となり、9四半期連続の黒字となっています。

税前利益、当期純利益の推移

四半期ROEの推移
2030年に向けたROE目標を6四半期連続で達成

連結損益の推移

2026年3月期第2四半期4セグメント収益合計の内訳

4セグメント税前利益は1,326億円(前四半期比25%増)

ウェルス・マネジメント部門

  1. 主要市場で株価が最高値を更新する中、顧客アクティビティが高まり、フロー収入等1が強かったことに加え、ストック資産2純増も14四半期連続で達成し、ストック資産、ストック収入ともに過去最高を更新しました。また、直近4四半期累計のストック収入費用カバー率3は70%となっており、2030年目標(80%)に向けて進捗しています。

1.    取引に付随して発生する収入(ブローカレッジ収入、コンサルティング関連収入)、ローン関連以外の金融収益等
2.    投資信託、投資一任、保険、ローン、レベルフィー等の残高から収入が発生する資産
 (ストック収入: 残高から発生する収入や継続的に発生する収入)
3.    ストック収入を金融費用以外の費用で除したもの 

インベストメント・マネジメント部門

アセットマネジメント・ビジネスは引き続き好調で、事業収益の柱である運用報酬は過去最高水準となりました。また、10四半期連続で資金純流入を達成、運用資産残高は過去最高の101.2兆円を達成しました。オルタナティブ運用資産残高も資金純流入を伴い、過去最高を更新しています。

ホールセール部門

グローバル・マーケッツのエクイティが最高収益を達成4、フィクスト・インカムでは米州が大幅増収となりました。インベストメント・バンキングも好調なモメンタムを維持するなど、全体として増収増益トレンドが一段と強まっています。M&Aリーグテーブル日本関連では非公開化やファイナンシャル・スポンサー関連で多くの案件を執行し、圧倒的シェアを堅持しています。

4.    比較可能な2017年3月期以降

バンキング部門

4月に新しく設立されたバンキング部門は、残高拡大を伴い、貸出業務、信託・エージェント業務が堅調に推移しました。 2027年3月期導入予定の預金スイープに向けた準備は予定通り進捗中です。

各セグメントの詳細コメントは、決算資料のP7-15をご覧ください。
 

決算内容、戦略に関する詳細は、下記リンクをご覧ください。
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