
4月某日、大手町にある野村ホールディングス本社から徒歩圏内にあるとあるスタジオで、関係者の皆さんが機材セッティング等の 準備に追われていました。これから行われるのは、今年で4回目を迎える「野村ホールディングス個人投資家向け説明会」の動画撮影。この「個人投資家向け説明会」は、1人でも多くの個人投資家の皆さんに、野村グループのビジネス、強みや将来のありたい姿について理解を深めていただくことを目的に2022年にスタートし、年に一度、外部有識者と奥田グループCEOの対談形式で行われています。


今回のゲストは、自身のYouTube「探究!エミンチャンネル」のフォロワー数が22万人に上り、様々なメディアで大活躍のエコノミスト、エミン・ユルマズさん。日本のマーケットだけでなく、世界の情勢も知り尽くした彼が、野村グループのビジネスはもちろん、その強みや未来のありたい姿、さらには今ある課題までを奥田に聞いていくということで、程なく、2人がスタジオに登場。本番がスタートしました。
実はエミン・ユルマズさんは、野村證券の元社員。2014年まで在籍していて、撮影が始まる時に「奥田さんは当時の直属の上司だったんです」と明かしてくれました。その場にいた関係者の中にはそこまでは知らなかった人もいたようです。
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- エコノミスト/グローバルストラテジスト エミン・ユルマズ氏
今年は記念すべき野村の創立100周年ということで、「おめでとうございます」から始まった対談は、エミンさんから奥田への、今の野村のビジネスについての質問が中心でした。対談の時間は約45分。様々な問いに対する奥田の説明を聞いたエミンさんが一番驚いたのは、野村を離れた2014年当時と現在との、野村グループのビジネス構造の大きな変化でした。収益構造まで大きく変わっていることを知り、この10年でグローバル・ビジネスが大きく拡大してきたこと、そして100年という歴史の中で、時代ごとにしなやかに対応しながら中身を大きく変えてきた野村の本質に触れて、その環境対応力の高さには改めて感心されたようです。
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- 野村ホールディングス 代表執行役社長 グループCEO 奥田 健太郎
激動の100年を超えて次なるステージへと向かう野村グループのビジネス、そして目指す姿について、10年前の記憶や印象と比較しながら野村の今に迫るエミン・ユルマズさんと奥田グループCEOとの対談を通して触れてみてください。

エミンさんと会うのはほぼ10年ぶりだったのですごく楽しかったです。一緒に働いていた彼が、これだけ成長して頑張っているのは、本当に素晴らしいし、嬉しいと思いました。野村は今年で100周年を迎えますが、現役の私たちはここからまた100年、あるいはここからの10年しっかり成長していくために、今も様々な施策に取り組んでいます。個人投資家の皆さんには、ぜひ私たちの変化と挑戦をご覧いただいて、野村のファンになっていただければと思っています。



今日は楽しかったです。実は私、野村證券でM&A業務を担当して数年経った時に、奥田さんにちょっと呼ばれたんです。「エミン君、仕事楽しい?」。そこで「ちょっと飽きてきちゃって…」と正直に答えたら、「マーケットのことも勉強してみる?」と言われて「ぜひ行かせてください」と。それで日本株のセールスになったんです。ある意味これが日本株とのお付き合いのきっかけなんです。ですから、この出会いがなければ、私は今日本株に対するコメントはしてなかっただろうなと(笑)
金融業界はビジネスの特性上変化が激しい業界なので、100周年を達成するのは本当に難しいです。でも、いろんな歴史リスクを乗り越える強さ、それこそが野村の企業精神、野村の人材の強みだと改めて思いました。