
野村グループは2012年より、東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県亘理郡にある里山、戸花山(とはなやま)を桜の名所にするため、地元のグループ「戸花山桜の会」の皆さんと共に活動しています。桜も満開となった4月中旬に20回目となる「さくらプロジェクト」を開催しました。







東日本大震災発生後、野村グループでは義援金の拠出、役職員募金の実施、チャリティコンサートの開催と楽器寄贈等を行ってきました。加えて、震災発生の1年後、2012年に役職員から寄付を募り、東日本大震災と津波により甚大な被害を受けた宮城県亘理郡の戸花山に桜の苗木を植樹したのがこのプロジェクトの始まりです。
戸花山では、この山を桜の名所にしようと活動する地元グループ「戸花山桜の会」の方々が震災前から桜の植樹を行ってきましたが、震災後は独自での活動が難しくなったため、野村グループとしてその取り組みに参加、その後継続して支援を行っています。2012年以降年に2回、春と秋の各2日間にわたる活動で、これまでに植樹した桜は622本、参加した野村グループの役職員は累計で1300人ほどになりました。桜の植樹に加え、紫陽花やれんきょうの植樹、幼木の保護、山道の整備も行い、今では地元の方たちが四季の花を楽しみに足を運んでくださる山となりました。

20回目のプロジェクトとなった今回は、より多くの方が快適に散策できるように階段の造作や山道の整備を行ったり、害虫駆除のために30年も前に地中に埋めたビニールの掘り起こしを行ったりしました。また、20回目を記念して、山の入り口にシンボルとなる桜の植樹も行いました。この桜には地元の方たちと私たちの「心をひとつに」という意味が込められています。
戸花山では震災前から植えられていた桜、震災後に植えた桜、合わせて2000本ほどの桜が見頃を迎え、山全体が美しい薄紅色に染まっていました。作業は大変ではありましたが、地元の方たちとも協力し合い、とても充実した時間を過ごしました。
2日目の作業後は地元の婦人会の方たちにより芋煮が振る舞われ、満開の桜の下で春の訪れを感じながら楽しいひと時を過ごしました。
コロナ禍中は活動を休止していた時期がありましたが、その後、初の春開催となった2024年の4月に記録映像を撮りました。満開の桜の下で、参加した役職員や地元の方たちの思いが納まっています。ぜひご覧ください。