Q. 近年のサイバー攻撃を取り巻く環境について教えてください
A. インターネットやコンピュータネットワークなどのデジタル環境を標的としたサイバー攻撃は、機密情報の盗難、システムの破壊、ユーザーの個人情報の窃取などを行い、組織や個人に被害を与えます。
近年は、人工知能などを活用し、手口が高度化しているだけではなく、地政学的緊張に起因し、国境を越えたサイバー攻撃も増加しています。
Q. サイバー攻撃の脅威に対してどのような取り組みを行っていますか?
A. 野村グループは金融機関として資金移動のサービスを提供し、大量の重要情報を扱っているため、常にサイバー攻撃の脅威に直面しています。野村の各地域にあるサイバーセキュリティチームは攻撃に対峙しているほか、野村の名を騙るなりすましアカウントなどにも対処しています。
お客様と社員を守るために、野村グループはサイバーセキュリティ体制の強化にグローバルに取り組んでいます。
Q. どのように、野村のサイバーセキュリティ体制を強化していくのですか?
A. 私たちのサイバーセキュリティ戦略に情報セキュリティの概念を取り入れ、野村のあらゆる形式の情報資産を保護していきます。
サイバー攻撃に対してグローバル規模で先回りして対応できる体制を構築していくために、新しいサイバー攻撃をリアルタイムで検出する体制構築にも注力します。また、各地域のサイバーセキュリティ担当者のスキル強化やビジネス関連部署とも密接に協力し、戦略を遂行します。
私のこれまでの知見を活かし、野村のグローバルなサイバーセキュリティ体制の強化をリードしていきます。
Q. サイバー攻撃から守るために野村グループが意識していることを教えてください。
A. サイバーセキュリティ体制を強化したり、セキュリティチームに経験豊富な人材を集めたりするだけでは、すべてのサイバー攻撃に対処することはできません。ほとんどのサイバー攻撃は、不審なメールに添付されたファイルを誤って開封してしまうといった人為的な操作やミスから起こっているので、社員一人ひとりがそのことを認識し、日頃の業務において注意を払い行動することが、会社やお客様、社員をサイバー攻撃から守ることに繋がります。